国鉄佐久間線(未成線)を訪ねる
国鉄佐久間線とは、天竜浜名湖鉄道天竜二俣駅から飯田線中部天竜駅まで計画され、半分ほど作られたところで国鉄再建法により工事が凍結した未成線である。磐田駅〜天竜二俣〜二俣(〜船明)は光明電気鉄道なので、それとは違いますのでご注意ください。→その廃線あとを探索した人のページ




▲白山トンネル南側坑口

▲内部


▲上:現在の山王トンネル南坑口
ページ最下部の追記にて内部の画像がありますのでどうぞご覧ください

▲下:北坑口
現在は中できのこの栽培をしているそうだが、数年前は中をのぞくことができた。その時に中に入った人の
ページはこちら

山王トンネルから山東駅方面を臨む

山東駅の近くの川には、橋台も残っている。しかし、
北のほうに進むと函きょは壊されて住宅や道路と化している。



船明トンネルの南側坑口。
出口がダムの湖上ということもあり、鉄格子で頑丈にしてある。数年前はダムのほうの出口の明かりが見えたが、いまはなにかで仕切られている。中にはなぜか台車がある。また、なぜか気象台が使っているようだ。




船明トンネル北側坑口。
対岸から撮影しているので、撮影した対岸にも路盤がある。




ここから相津駅方面には橋台を利用した夢の架け橋が架かっている。
もっとも、船明トンネル側にも橋台はあったそうだが、撤去済みである。
(鉄道廃線跡を歩く国鉄未成線という本を参照)





相津駅予定地は道の駅花桃の里にある。
相津駅からは相津トンネルに入ります。
筆者自身がこのページを書いた時は相津トンネルを制覇した人のページや文もありませんでしたので、ネットに内部を公開するのは初めてかと思われます。(浜松市が現在管理しているため、市の人は奥までいったのかもわかりませんが、ネット上に 上がっていません。
事前にアポ電をし、懐中電灯をもって入口のおじさんに許可をもらってひとりで探検。
相津トンネルは、非貫通、全長1.5km近くあります。
往復1時間かかりました。内部は16℃だそうで、
真夏に行ったがクーラーよりもすずしい感じでした。
また、内部には退避抗が24個(縦2m横1.5mが20個、中ぐらいのは3個、トンネルの大きさの80%ぐらいの大きさのが終点に1個)ありました。
退避抗はすべて西側、ワインセラー用の電灯はすべて東側にあります。








入口から200mはワインセラーとなっています。


▲一番小さい退避抗 ▲中ぐらいの退避抗
▼終点の巨大な退避抗


30/45とは、トンネルの巻き厚(コンクリの厚さ)を表します。傍線より左が30cm,右が40cmということです。
トンネル内部には退避抗のほかに2つなんかありました。
▼くい(画像B) ▼画像A



▲画像C

▲画像D

←湧水地点





▲電灯がなくなった地点から20分歩くと終点、隣に巨大な退避抗
巨大退避抗
非貫通トンネルなので終点があります。
ここまで来て思ったことは、湧水以外は当時のままで、 虫も草もクモもなにもおらす、ただ水蒸気量が高かったことです。湧水地点も1か所で、それでできた水たまりも反対側まで到達する前にしみ込んでいました。終点は素掘りだが、コンクリで固めてありました。
湧水地点も終点も苔すら生えていませんでした。


終点から入口を見る
以上相津トンネル
地図中の林道沢渡線に行きます。車でも上がれます。
(終点に十分な広さの転回場があります。


林道沢渡線を上がって、終点に船明トンネルみたいなガードレールの途切れにトンネルの上の部分が出現
(画像左に転回場があります)
谷山(ややま)トンネル南側坑口
遠鉄バス谷山(ややま)バス停に到着。このすぐ上の丘に谷山(ややま)トンネル北側坑口があります
谷山トンネルに入ったひとのページここまでできておいて、国鉄再建法にのっとり、工事凍結
追記




2016-1-26、山王トンネルの阿蔵側のビニールが取れて、中にはいれるようになっていました。